産廃処分場整備 茨城県が新道路 日立市議会に方針
茨城県は2月15日、日立市の太平田鉱山跡地に計画している「新産業廃棄物最終処分場」の整備をめぐり、市議会調査特別委員会で、車両の搬入ルートや整備スケジュールなどを説明しました。
県は搬入のメインルー卜として、日立市南部を走る「山側道路」と新処分場をつなぐ「新設道路」を整備する方針を表明。
今年4月から測量・設計など、現地調査に着手すると説明しました。
「山側道路」は住宅団地に隣接するほか、付近に大久保中学校が立地するなど、生活環境への影響が懸念されます。
また県は、市民の憩いの場となっている「諏訪梅林」の整備や「環境学習施設」の設置、太平田地区の上下水道整備など、「地域振興策」を市議会に提示。
処分場の整備には市側の同意が必要で、県側は「できるだけ早い回答を」と求めました。
県の住民説明会では、住民からは地域環境への影響を懸念する声が上がり、撤回を求めて9,700人分を超える署名が集まっています。
(「しんぶん赤旗」2021年2月20日付より転載)