「いきていくちから」 自閉症の青年が絵画展 水戸
茨城県東海村に住む自閉症の青年・川崎翔平さん(27)の絵画展「いきていくちから」が、水戸市見和2丁目の市立見和図書館で開かれています。
川崎さんは昨年、美術集団「ノン・ブラック」(大石展子代表)が主催する「第60回ノン・ブラック展」で新人賞を受賞。
絵画展の主催は、市内で文化教室を手がけ、川崎さんが絵画制作で通う「みかど商会」です。
展示作品は、油性ペンとアクリル絵の具で2体の仏像を描き、新人賞を受賞した「いきていくちから」(2点連作)と、女神・マリア像を題材にした「いきていくちから第II章」、現在制作中で天使像を描いた「いきていくちから第III章」の4点です。
「第II章」「第III章」はいずれも縦1.8メートル、横約90センチで、ガラスや陶器などにも描ける鉛筆「グリースペンシル」を用いた大作です。
「みかど商会」の安斎栄さんは、「コロナ禍で深刻な状況だが、作品を通して、みる人に“いきていくちから”を感じてもらえたらうれしい」と話しています。
絵画展は12月17日まで。金曜休館。
(「しんぶん赤旗」2020年12月6日付より転載)