筑波大学長選を考える 教員らオンライン集会 茨城
筑波大学(茨城県つくば市)の新しい学長選考をめぐり、「筑波大学学長選考を考える会」が10月18日にオンライン集会を開き、学長の選考過程をめぐる問題点を指摘しました。
筑波大学では、現職の永田恭介学長と松本宏教授の2人が立候補しており、20日に選出される予定。
ただ、今年4月に永田学長の下で学内での議論がないままに学内規定が改定され、学長の通算任期や再任回数への上限が撤廃。学内外で批判の声が出ています。
今回から廃止された「意向調査投票」の代わりに教職員を対象に行われた「意見聴取」では、松本氏が永田氏の得票を大きく上回っていますが、その結果が選考の過程で適切に反映される仕組みにはなっていません。
竹谷悦子・人文社会系教授は、松本候補が学長選考の情報を学外ホームページに公表したとの理由で、学内で「検証委員会」の設置が決定されたと告発。
「意見聴取の結果が尊重されるか注視してほしい」と述べました。
「考える会」は、19日に「緊急要求書」を選考会議議長などに提出。選考過程を調査する第三者の調査委員会を設置するよう求めています。
(「しんぶん赤旗」2020年10月20日付より転載)