東海第2原発の使用前検査 再稼働に直結せず 茨城・東海村長に原電が回答
日本原子力発電(原電)は4月14日、東海第2原発(茨城県東海村)の「使用前検査」について、「発電所の稼働及び延長運転に直結するものではない」との回答書を東海村の山田修村長に手渡しました。
2月18日の「原子力所在地域首長懇談会」の会合で、原電側が提出した「使用前検査」の申請書案に東海第2原発の使用開始時期が明記されていたことに対し、▽発電所の稼働及び延長運転に直結しないものと確約する▽工事や使用前検査の内容と時期について、住民にていねいな説明を行う─の2点を、先月26日に6市村側が申し入れていました。
山田村長は、回答で検査が再稼働に直結するものではないことが明確になった点に一定の評価を示しました。
一方で、住民からあがっている「検査自体が再稼働を前提としている」などの意見については、「(規制庁で)工事の安全性が確認されるのであれば必要な手続きだ」と述べました。
原電の村部良和東海事業本部長は今後、戸別の訪問対話などに取り組むなど、工事や「使用前検査」の内容について理解活動を進める考えを示しました。
(「しんぶん赤旗」2020年4月15日付より転載)