駅前環境条例案 水戸市議会に上程 表現の自由 侵害の恐れ
水戸市は12月2日、市議会開会にあたり、「水戸市駅前広場における安全で快適な環境の確保に関する条例案」を上程しました。
ローラースケートやスケートボード、指定場所以外での喫煙などを禁止。勧告に従わない場合、5万円以下の過料に処すとしています。
条例案では、地方自治法などに基づき、広場の利用について「許可が必要になる場合がある」と明記。
街頭宣伝や署名活動などに利用許可が求められる可能性があることから、広場の自由な利用が制限されるとして日本共産党市議団と、県内の民主団体などで構成する「駅前広場の自由を守る連絡会」(田村武夫代表)が廃案を主張し、先月13日に703人分の反対署名を提出していました。
茨城県弁護士会も「会長声明」を発表し、表現の自由への不当な侵害の危険があるとして「慎重な審議」を求めています。
高橋靖市長は条例案の説明で、「(制定は)市および利用者の責務と禁止行為等を定めるため」と説明。
日本共産党市議団(田中真己団長)は、「申し入れ等で当初案から変更されたものの本質は変わらない」として、今議会で住民や民主団体とも連携して廃案を目指す考えです。
(「しんぶん赤旗」2019年12月3日付より転載)