医療的ケア児へ発電機購入助成 予算案に計上 つくば市議会
茨城県つくば市の2019年度予算案で、人工呼吸器などの電動医療機器を必要とする医療的ケア児を持つ家庭に対して、発電機購入の費用を助成するための予算が計上されたことが2月6日、同市の新年度予算案の公表で分かりました。
予算案では「医療的ケア児等発電機購入助成」が新しく組み込まれ、▽医療的ケア児らに対し、発電機の購入費を助成する▽福祉避難所に指定されている事業所が、要支援者の受け入れに備えて発電機の購入を助成するーの2点を計上。1台10万円を上限に、自宅で使用する発電機購入として30台、福祉避難所による発電機購入として24台を補助する予算案が組まれました。
同市議会では昨年11月、医療的ケアを必要とする子どもやその家族で構成する会「かけはしねっと」が、発電機購入の助成を求める請願を提出し、12月議会において全会一致で採択。災害などによる停電が命の危険に直結するとして、24時間体制での電源確保を保障するため、発電機購入の助成を求めていました。
日本共産党の橋本佳子市議は、「お母さんたちの要求が議会でしっかり理解されたのが良かった。切実な声が早急に実現したことは非常にうれしい」とコメントしています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2019年2月12日付より転載)