原子力機構の作業員にプルトニウム付着事故
日本原子力研究開発機構の核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)で、作業員1人のあごなどにプルトニウムが付着する汚染事故があったことが、8月26日までに明らかになりました。
原子力規制委員会の資料によると、今月6日、作業員が「グローブボックス」と呼ばれる密閉された作業台を使って、内装機器の分解作業を実施。作業後に検査したところ、あごから約5ベクレル、帽子や腕や両ひざ、鉛のエプロンなどから最大33ベクレルの汚染が確認されたといいます。
あごの汚染は拭き取りで除染。検査の結果、異常はなく、内部被ばくもなかったといいます。同じ部屋にいた他の5人の作業員に異常はなかったとしています。
原因は、作業台の腕を入れるグローブ部に小さな穴が開いていたためとしています。
原子力機構の別の施設で昨年6月、作業員5人がプルトニウムによって内部被ばくした事故があり、原子力規制委員会が立ち入り検査などをしています。
(「しんぶん赤旗」【社会】面2018年8月29日付より転載)