12歳“「道徳」の忖度”を考える~取材余話

◯・・・今年度から小学校で始まった道徳の「教科」化で通知票への評価記載をめぐり、茨城県土浦市内の小学校6年生(12)の投稿が「『道徳に成績ない方がいい」との見出しがつけられて地元紙に掲載されました。7月14日、水戸市内で開かれた「民主教育をすすめる茨城県民会議」の定期総会で資料として配布されたもの。
◯・・・投稿が掲載されたのは今月12日付の茨城新聞「県民の声」欄。小学生の投稿は「小学校の道徳に成績を付けるのに反対だ」と切り出し、「成績で差がつくと、逆にいじめにつながるのではないか」との懸念を表明しています。
◯・・・そのうえで、「成績を上げるためだけに道徳をするようになったら、授業で考える優しさや心の大切さが感じられないと思う」と述べ、「成績」のためには評価する側の教師が望む「答え」を忖度(そんたく)せざるを得ない危険性も告発しています。(栗)
(「しんぶん赤旗」首都圏版2018年7月18日付より転載)

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