職場の安全・自由考える 茨城・東海村でシンポ開く
原発とその関連施設を数多く抱える茨城県東海村で5月21日、安全確保や技術進歩と職場での発言の自由について考えるシンポジウムが開かれました。「動燃から続く不当差別是正訴訟を支援する会」(越後谷進一会長)が主催したもの。
日本航空による不当解雇撤回を求めてたたかっている山口宏弥氏が、「巨大技術と発言の自由~パイロットとして考える」と題して講演しました。
山口氏は過去の航空機事故などを示し、「安全を守ることは、平和を守る取り組みと同じ。不安全要素を調べ、それを排除する日々の取り組みが大切」だと主張。「たたかいなくして安全なし」と力を込め、労働者からの声を集約し、職場の安全にかかわる問題点を指摘する労働組合の重要性を浮き彫りにしました。
「支援する会」の花島進事務局長が1997年に火災・爆発事故を引き起こした動燃が安全問題を指摘する労働者を差別してきた実態をきびしく批判。不当差別の是正を求めて裁判をたたかっている原告6人がそれぞれ決意表明し、いっそうの支援を訴えました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版2017年5月25日付より転載)