滞納給食費の天引き中止を 水戸市議会 中庭次男議員が代表質問
このほど開かれた3月定例水戸市議会の代表質問で、日本共産党の中庭次男議員は、市が2016年4月以降、640人の児童手当から、滞納した学校給食費637万円を天引きして徴収したことを批判し、「子どもの貧困をますます悪化させるものであり、徴収は中止する」よう求めました。
これに対し、本多清峰教育長は、「今年度(2016年度)から、学校給食費は市が直接、保護者から徴収する公会計になった。滞納した場合は、公平性の観点で児童手当から徴収している」と答えました。
水戸市は、2016年4月にすべての保護者から、「学校給食申込書」と「児童手当から徴収する同意書」を提出させました。
「学校給食申込書」には、「学校給食費を滞納したら児童手当から徴収する、訴訟手続、強制執行を行う」と書かれています。
2015年度に滞納した学校給食費を児童手当から徴収されたのは118人で、2016年度は公会計化により5倍も増えました。
中庭議員は、児童手当からの徴収を中止すると同時に、保護者負担の軽減のため、県内の22自治体で実施している学校給食費の補助を求めました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2017年4月2日付より転載)