始末できない核ごみ 小出裕章氏が講演 茨城・ひたちなか
「核のゴミと私たち」と題した講演会が10月15日、茨城県ひたちなか市で開かれました。
講演会実行委員会(宮内寿子実行委員長)が主催したもの。
元・京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が講演しました。
「茨城には東海第2原発をはじめ、さまざまな原子力施設が存在している」と前置きした小出氏は、福島第1原発の事故で避難している人たちに、放射能に汚染された地域に帰還するよう指示し、補償金の打ち切りも口にしている国の無責任ぶりをきびしく批判。
被害者同士が団結して加害者とたたかうことを呼びかけました。
原発の運転や廃炉に伴って生まれる大量の放射性廃棄物(核のゴミ)に言及し、「隔離は地層処分しか残されていないが、隔離を求められる時間は100万年。個人はもとより、電力会社や国家の時間スケールをはるかに超えている。100万年後はだれにもわからない」と指摘。
「始末できないゴミはつくってはならない。一刻も早く原子力から撤退すべきだ」と力を込めました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年10月16日付より転載)