旧動燃の「差別」明白 原告ら是正訴え 水戸地裁

核燃料サイクル開発機構(旧動燃)の労務政策で不当な差別を受けてきた労働者4人が、組織統合で発足した日本原子力研究開発機構を相手取って差別是正を求めている裁判の第4回口頭弁論が5月26日、水戸地裁民事2部(河田泰常裁判長)で開かれました。
この裁判は、原子力研究開発の職場で安全確保を求めてきた原告らが「非良識派」などとレッテルを貼られ、不利益な扱いをされてきた事実が、入手した資料で裏づけられたとして差別是正を求めているものです。
口頭弁論終了後の報告集会で、原告側代理人の加藤健次弁護士は「原告4人がそろって20年もの間昇格していない。まともな人事考課ではない」と批判。
平井哲史弁護士も、「特殊な意図のもとに差別をしてきたとしか考えられない」と、原告に対する被告側の対応をきびしく指摘しました。

報告集会でいっそうの支援を訴える小松崎さん(中央)=5月26日、水戸市

報告集会でいっそうの支援を訴える小松崎さん(中央)=5月26日、水戸市


小松崎賢治さん(61)ら原告4人がそれぞれ、この日の傍聴に感謝の意を表明し、いっそうの支援を訴えました。
次回第5回口頭弁論は7月28日。
(「しんぶん赤旗」 2016年5月27日付より転載)

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