新水戸市民会館建設計画 音楽家も「ムダ」 「市民の会」が市に直接請求

水戸市が巨大な新市民会館の建設を計画している問題で、「新・市民会館計画を白紙にもどし、市民の声を反映させる会」（市民の会）のメンバーや市民が2月3日、建設の賛否を問う住民投票条例の制定を求めて、直接請求の代表者証明書交付申請書を高橋靖市長に提出しました。

市は再開発事業で、総収容人員3,700人、大ホールだけでも2,000席の新・市民会館の建設を計画。
総事業費は300億円以上と見込まれています。
直接請求の代表者には「市民の会」の田中重博代表（68）やピアニストの佐藤篤さん（66）ら6人が名を連ねました。
「市民の会」などは、▽税金の浪費・無駄遣い▽再開発事業の名で特定企業に巨額の税金を提供するもの▽稼働率の見込みが不透明▽身の丈に合ったものにすべきだ─などと指摘し、計画を白紙に戻して練り直すよう求めています。
提出に際して佐藤さんは、「音楽家として“無駄遣い”と指摘されるようなホールで演奏するのはつらい」と語り、地権者の男性も、「2,000席の大ホールの年間稼働率はどうか。市民会館をつくれば、まちが活性化するのか」などの疑問を呈しました。
「市民の会」は住民投票条例の制定に向け、2月13日～3月12日の1カ月間、署名運動を続ける方針です。
（「しんぶん赤旗」 首都圏版 2016年2月4日付より転載）