「畑に60センチ土砂」「医療機器全滅」 紙智子参院議員、塩川鉄也衆院議員が被災地調査 茨城・常総

日本共産党の紙智子参院議員と塩川鉄也衆院議員は9月21日、関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、深刻な洪水被害を受けた茨城県常総市に入り、農業への被害状況や医療機関の被災状況を調査し、関係者から要望を聞きました。
調査には、共産党県議団と常総市議団も同行しました。
常総市三坂町で農業を営むAさんは、堤防決壊で「畑に約60センチの土砂が堆積した。再生には、2年から3年かかる」と話し、「刈りとった米も農業共済の対象にしてほしい」と訴えました。

地域医療を支える「きぬ医師会病院」では、中川邦夫院長が「1階部分が水につかり、医療機器が全滅した」などと被災状況を説明。
紙氏らに「早く機能を回復したい。国に支援をお願いしたい」と要望しました。
一行はその後、市役所を訪ね、高杉徹市長と懇談。
市長は、被災で大量に出たゴミの処分状況などを報告。
きぬ医師会病院への支援などを求めました。
懇談後、約120人が避難している石下体育館や、堤防決壊の現場がある若宮戸地区を回り、市職員や住民らから要望を聞きました。
若宮戸地区の住民からは、「床上浸水で床下にヘドロがたまり、床もすべて張り替えが必要な状態だ。住宅再建への助成をしてほしい」などの声が寄せられました。
紙氏は、「24日の参院災害特別委員会で常総市の問題を取り上げたい。お聞きした要望の実現に力を尽くします」と話しています。
(「しんぶん赤旗」 2015年9月23日付より転載)

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