茨城県議選告示 くらし充実の県政に 共産党4候補が訴え

茨城県議選(定数63、立候補95人)が12月5日告示(総選挙と同日、14日投票)され、日本共産党の江尻かな候補(水戸市・城里町)=新=、鈴木さとし候補(筑西市)=現=、山中たい子候補(つくば市)=元=、上野たかし候補(取手市・利根町)=新=の4候補が全員当選をめざして力強く出陣しました。
今回の県議選では、▽全国47都道府県のなかで、8位の財政力を大型開発や無駄な公共事業に優先的に投入し、医療・福祉を最低クラスのまま放置している自民、民主、公明などの「オール与党」勢力か、それとも消費税増税に反対し、県民のくらし・福祉、医療の充実の先頭に立つ日本共産党か▽老朽化して危険な東海第2原発の再稼働をねらう党か、それとも再稼働反対・廃炉、原発ゼロ社会をめざす日本共産党か▽公約破りで環太平洋連携協定(TPP)交渉を続けるのか、それとも産出額全国第2位の農業を守るために、交渉からの撤退を主張している日本共産党か─が問われています。
江尻、鈴木、山中、上野の4候補は、集団的自衛権の行使容認の閣議決定撤回、消費税増税阻止、TPP交渉からの撤退を主張。
「日本共産党の躍進で大型開発優先の県政から、くらし・福祉、教育充実の県政に転換し、東海第2原発の廃炉を」と訴えています。

くらし・福祉優先へ転換 議席倍増めざし、4氏第一声

選挙戦は、消費税増税や原発再稼働など暴走する安倍政権与党の自民・公明、自公と民主党など大型開発優先と福祉最低ランクの県政を推進する「オール与党」と、「安倍政権の暴走ストップ」「くらし・福祉優先へ県政を転換」を訴える共産党との対決が鮮明です。
江尻候補が大内くみ子前県議(衆院北関東比例候補)からの引き継ぎをめざす水戸市区(水戸市・城里町、定数6=1減、立候補7人)は、自民党が候補者を3人に絞るなど、1人はみ出しの少数激戦。
筑西市区(定数2=1減、立候補4人) は、鈴木候補と、自民、民主の現職、自民系新人が立候補するオール与党との対決です。
つくば市区(定数4、立候補7人)は、自民3、公明1の政権与党の現職4氏に元県議の山中候補が挑みます。
取手市区(取手市・利根町、定数3、立候補7人)は、知事提出の予算にすべて賛成してきた現職3氏と上野候補との対決です。

財政力で子育て支援 水戸・江尻かな候補

江尻候補はJR水戸駅南口付近のさくら東公園前で、大内くみ子衆院茨城1区候補(北関東比例重複)、小池晃党副委員長とともに訴えました。
江尻候補は、「全国8位の財政力を子育て支援、教育、社会保障へ」と述べ、県議会で共産党が住民の運動とともに、子どもの医療費無料化を入院で中学校3年生まで拡充した成果を紹介。
子どもの医療費無料の所得制限をなくすなど、「安心して産み育てられる茨城を一緒につくりましょう」と訴えました。

病院新設へ奮闘決意 筑西・鈴木さとし候補

鈴木候補は、小池晃党副委員長の応援を受けて第一声。
昨年9月の県議補選で当選後、県議会で悲願の新中核病院の建設を迫り、知事から「やれることはなんでもやる」との答弁を引き出したことを報告。
引き続き病院建設に向けて奮闘する決意を表明しました。
「筑西は県下有数の米作地帯。県議会で米価暴落問題を取り上げたのは私だけだった」と強調。
「農業を壊すTPP(環太平洋連携協定)には断固反対します」と力を込めました。

東海第2原発を廃炉 つくば・山中たい子候補

山中候補は、大型商業施設前で小池晃党副委員長、井上圭一衆院茨城6区候補らとともに訴えました。
福島第1原発事故にふれた山中候補は、安倍内閣の原発再稼働推進策を批判。東海第2原発の廃炉を力説しました。
「オール与党」がすすめる港湾建設や大型開発優先の県政について、「税金の使い方が間違っている」と指摘。
「全国8位の財政力を、遅れている福祉や医療に回す県政をつくるために、再び県議会へ」と呼びかけました。

県民の声届く議会に 取手・上野たかし候補

上野候補は、塩川鉄也衆院北関東比例候補、小林きょう子茨城3区候補とともに、取手駅前で、約100人を前に訴えました。
上野候補は、一般質問が年40人と制限され、議論のできない県議会を批判。
「国保税が払いきれない」「子育てを応援してほしい」など寄せられた声を紹介し、「たくさんのみなさんの声、叫びをしっかり議論し、実現していける、そんな県議会に変えていくために頑張ります」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」、「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年12月6日付より転載)

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