東海第2原発の安全性問う 地元で学習会 茨城・東海村

日本原電(原電)東海第2原発を抱える茨城県東海村で5月5日、「東海第2原発は安全か?適合性検査の内容を問う」と題した学習会が開かれ、100人余が参加しました。市民グループが主催したもの。

「原電には誠意が感じられない」と批判する後藤氏=5月5日、東海村

「原電には誠意が感じられない」と批判する後藤氏=5月5日、東海村


「原子力ムラに身を置いてきた人間」として講演した後藤政志氏(元・東芝原発設計技術者)は、事故を起こした福島第1原発から汚染水が漏れ続けている現状をのべ、今後も地震や津波の規模の予測などが困難なことを指摘。
新基準も、原発の過酷事故への万全な対策を保障するものではないと説明しました。
また、参加者の質問に答えて、東海村とその周辺11市町村長に「取扱注意」などと記した「何も言っていないのに等しい」(後藤氏)文書を突きつけ、適合性審査申請を容認するよう求めた原電側の姿勢について、後藤氏は「誠意が感じられない」と酷評しました。
さらに、「東日本大震災で被災した東海第2原発は特別に調査する必要がある」「東芝や日立などの原発メーカーの責任が電力会社の影に隠れている」「原発のコストは高くつく」などと述べました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年5月9日付より転載)

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