茨城県議補選 筑西市選挙区 鈴木聡氏 自共対決制し初議席

定数1「オール筑西」で一点共同

9月8日投開票の県議補選筑西市選挙区(定数1)で自民党推薦候補に勝ち、日本共産党は定数65の茨城県議会で2議席目を獲得しました。

筑西市選挙区では初の議席。当選した鈴木聡氏(68)=新=が獲得したのは1万6,728票、得票率52.66%でした。
これは、前回の県議選同選挙区で得票した2.2倍、今年7月の参院選で共産党が得た比例票(2,916票)の5.7倍です。

地域に中核病院を

9月8日午後9時15分ごろ、開票第一報で鈴木氏が早々と当選確実だと分かると、選挙事務所に詰め掛けた約100人の支援者は「勝ったぞ!」と喜びを爆発させ万歳を繰り返しました。

自民推薦候補との一騎打ちを制した鈴木氏(中央)と喜びを分かち合う支援者ら=9月8日、筑西市

自民推薦候補との一騎打ちを制した鈴木氏(中央)と喜びを分かち合う支援者ら=9月8日、筑西市

当確を聞いた地元の有力者や元市幹部らが次々と事務所を訪れました。

県議補選の最大の争点は、医療過疎に悩む、県西地域の住民の願いに応える新中核病院建設でした。

田谷武夫党県委員長、党筑西市議団が駆けつける中、鈴木氏は「救急医療の体制が貧弱な筑西市は、助かる命も助からない状況です。新中核病院建設は市民の悲願、私の使命です。議会で追及し、県の重い腰を上げさせます」と決意表明しました。

鈴木氏と同じ地域で暮らす男性(75)は、「市議の経験を生かして、子や孫の世代のために命を守る県政をお願いしたい」と期待を寄せました。

夫と会社を営む女性(73)は、「鈴木さんはぶれない政治家で、県と住民のパイプ役に最も適任です」と話していました。

TPP・消費税増税の自民に怒り

茨城県政は事実上、日本共産党以外“オール与党”で、大型開発を優先し、県民のくらし・福祉は全国最低ランクです。

オール与党の県政は、新中核病院の建設という市民の切実な要求に背を向け、県のイニシアチブを果たそうとしていません。

鈴木氏は、党市議団と今年2回にわたり、厚生労働省に聞き取りをしたほか、医師会や病院の意見を聞くなど、実現へ積極的に活動。選挙戦でも、「“市民の命を守る”、この一点で共同を」「オール筑西で要望をしっかり県にとどけます」「全国第8位の財政力をくらしに生かせば実現できます」と訴え、共感を広げました。

自民推薦候補陣営は最終盤、「共産党が2議席になっても発言権はない」と攻撃を強めてきました。
日本共産党は、「相手は、党派の対立ばかりをあおるが、問われているのは命の問題。命に党派は関係ない。共産党が2議席になっても力にならないというが、それならば、彼ら(自民党)は今まで何をやってきたのか」と気迫をこめて訴えました。

筑西市は県内第2の稲作地帯。選挙戦では、保守層のなかで環太平洋連携協定(TPP)参加を急ぐ安倍自公政権への怒りから、きっぱり反対を貫く共産党への支持と共感が広がりました。
「TPPには反対」と農協関係者が鈴木氏を支持するなど、新たな共同が始まっています。

消費税増税問題でも、増税反対を訴える鈴木氏の街頭演説に、「この不景気に消費税増税なんてとんでもない。頑張ってくれ」と激励する市民もいるなど、期待が寄せられました。

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新中核病院問題

筑西市は、隣の桜川市と2009年から、国の地域医療再生臨時特例交付金を活用して、脳梗塞や心筋梗塞などに対応できる約300床の救急病院を建設することで協議を進めてきました。しかし、建設場所などをめぐり意見が対立。住民から県に積極的な関与を求める声が上がっています。

(「しんぶん赤旗」 2013年9月10日付より転載)


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