茨城知事選 橋本知事、市民団体への回答を拒否 田中候補は回答

茨城県の水問題を考える市民連絡会は8月26日までに、県知事選(9月8日投票)候補者に実施したアンケート結果を公表しました。
アンケートは、ムダ遣いの巨大開発との批判がある「八ツ場ダム」と「霞ケ浦導水事業」、反対の声が強い「東海第2原発の再稼働」などについて所信を聞いています。
「明るい民主県政をつくる会」の新人、田中しげひろ氏は、県が既に大量の余剰水を抱えている現状から八ツ場ダムと霞ケ浦導水事業の中止を明言。東海第2原発については「茨城から『原発ゼロ』の発信を」と、再稼働せずに廃炉にするよう主張しています。
一方、現職の橋本昌氏は、期限(20日)までに回答せず、連絡会によると、問い合わせに橋本氏の事務所は「マスコミ以外の団体のアンケートは、回答を控えたい」と答えました。
橋本氏は、八ツ場ダム計画と霞ケ浦導水事業について、共産党議員の質問に「必要なものと考えてきた」(2010年3月県議会本会議)と答弁。
2011年12月には、1都4県の知事とともに八ツ場ダム建設事業の継続を求める申し入れをしました。
また、東海第2原発については、知事選の出陣式(22日)で、安全が確認され地元の同意を得た原発については、国が再稼働することを容認する考えを表明しています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年8月27日付より転載)

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