原発事故風化させない 茨城・結城 九条の会が講演会

茨城県結城市の「九条の会・ゆうき」は1月20日、福島第1原発事故で全村避難を強いられている福島県飯舘村の酪農家、長谷川健一さんを招き、「原発に“ふるさと”を奪われて」と題した講演会を開き、約100人が参加しました。
酪農を休業に追い込まれ、福島県伊達市の仮設住宅で暮らしている長谷川さんは、御用学者から村民が「安全説法」されたことや、モニタリングポスト付近だけを徹底的に除染し、放射線量を低くみせかけていることを指摘。
「原発事故後は、牛乳をしぼっては捨てる毎日だった」と振り返りました。
そのうえで、長谷川さんは、「原発さえなければ」(男性)、「お墓に避難する」(女性)などという言葉を残して自ら命を絶った人がいたことを紹介。
“手抜き除染”の実態なども示し、「子どもたちは“飯舘生まれ”という十字架を背負って生きていくことになる。『収束宣言』などとはとんでもないことだ」と告発。
原発事故報道を控えるようになったマスメディアに不信感を表明し、「原発事故を絶対に風化させてはならない。みんなで声を上げていこう」とよびかけました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年1月22日付より転載。動画等についてはIWJのページをご覧下さい。)

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