茨城県議選(12月4日告示・13日投票)水戸市・城里町区 給食無償化が原点 江尻かな県議
任期満了に伴い、12月4日告示・13日に投開票される茨城県議選(総定数62)。
日本共産党の唯一の現職、江尻かな県議が水戸市・城里町区(定数6)から4期目を目指します。住民の声を政策にして提案する背景に、生活者の実感があります。原点の一つは、学校給食をめぐる問題です。
子どもが小学生だった頃、水戸市教育委員会が保護者に「給食費を滞納した場合、子どもに給食を提供しない」という趣旨の給食申込書ヘサインを求めるようになったといいます。給食費を払えない親へのバッシングが広がっていた時期でした。
困っている人は黙るしかないのか─。水戸市議だった江尻氏は市議会で、申込書の中止と給食無償化を訴えました。自民党席から、「子どもが食べるのに、なんで親が払わねえんだ」とヤジが飛びました。
疑問を持つ保護者も、「サインをすれば済む」と次第に慣れていく中、江尻氏は親としても署名を拒否。ただ、申込書を提出しないと担任の先生が困るのではないかという思いが頭をよぎりました。そこで、署名しない理由を説明する手書きの文書を申込書の代わりに提出。子どもが中学校に上がってからも続けました。
全国で給食無償化の運動が広がり、現在、県内44市町村のうち、33が独自に補助しています。水戸市も市立小・中学校の給食を無償にしました。2026年度からは、国も小学校給食費の助成を始めました。
江尻氏は、「長い目で見れば変わる」としつつ、「こんなに遅くていいの?」ともどかしさを語ります。
茨城県の財政力は全国8位。「その力が、暮らしに安心や平和をもたらしているか」と江尻氏は問い、県議会で最低賃金の引き上げや公共交通の充実などを提案。18歳までの医療費助成や、臨時教員1,600人の段階的な正規化が実現しました。
東日本大震災後に運転を止めた東海第2原発(東海村)の廃炉、百里基地(小美玉市)へのミサイル配備計画の撤回など、県議会では主に共産党だけが取り上げる課題もあります。
定数62のうち女性は5人。自民党が議席の7割を占めます。
江尻氏のもとには、「学校の特別支援教育支援員を減らさないでほしい」という保護者からの相談などが寄せられます。一つ一つを受け止めて調べ、県政のあり方を問い直してきました。
「暮らしの声を届ける議席がもっと必要です」。
江尻かな(えじり・加那)
1973年徳島県生まれ。29歳で水戸市議に当選し、3期務めた後、2014年に県議初当選。モットーは「なくそう原発守ろう平和」。
(「しんぶん赤旗」2026年10月6日付より転載)
