核のごみ最終処分地選定の文献調査 市長、受け入れ 「議論ないまま」市民ら抗議 茨城・常陸大宮
茨城県常陸大宮市の鈴木定幸市長は9月30日、常陸大宮市役所で原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定に向けた文献調査の受け入れを表明しました。市民への十分な説明と意見交換など議論の場はないままの受け入れとなる中、市役所前では市民らが「文献調査受け入れ反対」と抗議アピールをしました。

鈴木市長の文献調査受け入れ表明の抗議アピールをする市民ら=9月30日、茨城県常陸大宮市役所付近
鈴木市長は29日、経済産業省を訪問し赤沢亮正経産相と懇談。18日の常陸大宮市議会最終日の会見では、「市議会や市民から寄せられた課題への疑念が解決してから表明したい」と述べていましたが、前日の懇談からわずか1日後の表明となりました。
鈴木市長は、受け入れを決めた理由を4点、▽国策への貢献▽消滅危機自治体にとって存立基盤の可能性をつなげる▽地下環境の科学的調査は防災減災を考える上で地域の財産になる▽思想的な反対や政治利用をしようとする方々は反対だけで対案を持っていない─と述べ、「反対者には災いになるが、賛成者にとってはチャンスでもある」と述べました。
日本共産党の小室貞夫市議は、表明会見を受け「市民を無視した受け入れは本当に許せない。まさに市長の独断だ」と批判。反対の声を聞かない市長に対し、「今後は受け入れ撤回を求めて運動を広げていく」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2026年10月1日付より転載)
