茨城県議会閉会 補正予算など可決 江尻議員が反対討論

茨城県議会第4回定例会は12月16日、一般会計と企業会計の補正予算(職員給与引き上げ101億5900万円)と、条例その他38件、報告1件などを賛成多数で可決しました。

反対討論に立つ江尻県議=12月16日、水戸市

反対討論に立った日本共産党の江尻加那県議は、自民党が県民の移動手段の充実強化などを理由に提言した、公共交通や物流強化を求めた意見書に言及。
国への要望事項として、TX(つくばエクスプレス)土浦延伸や港湾と高速道路網の整備、茨城空港の新たな誘導路構想が盛り込まれている点を列挙し、多額の税金投入が必要になると指摘しました。

江尻氏は、TXの利用者の願いは混雑緩和や定期代引き下げ、精神障害者の運賃割引だと指摘。茨城空港の平行誘導路に関しては、利用者拡大とうたいつつ、実際には滑走路を共有する自衛隊百里基地の機能強化につながるものだと批判しました。

教育格差をなくすことや、県立学校6校の授業料値上げ撤回を求める3件の請願は不採択となりました。賛成したのは共産党と、つくば市民ネットだけでした。

(「しんぶん赤旗」2024年12月18日付より転載。討論全文[要旨]はこちらから

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