布川事件 高裁判決確定で報告集会 水戸
1967年に茨城県利根町で起きた強盗殺人「布川事件」で、再審無罪となった桜井昌司さんへの国と県の賠償を認めた東京高裁判決が確定したことを受け、水戸市内で10月17日、報告集会が開かれ、約50人が参加しました。日本国民救援会県本部と水戸支部の主催。
谷萩陽一弁護団長は、「これまで国賠訴訟はハードルが高かったが、たたかえば勝てるという確信を与えた。全面勝訴だ」と意義を強調しました。
桜井さんは、「うれしくて涙が出た」と判決言い渡しの場面を振り返りました。
一方、県警による直接の謝罪がないことに「反省がなく判決を真摯に受け止めていない」と批判。
取り調べでの弁護人の立ち合いを認めるなど司法改革の必要性を訴え、「法治国家として人権が守られ安心して暮らせる社会へ、命の限り頑張りたい」、「冤罪犠牲者として声を上げ続けたい」と決意を語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年10月22日付より転載)