共産党 漁民のためにも大躍進期待 全国沿岸漁民連絡協議会事務局長 二平章さん

全国沿岸漁民連絡協議会(JCFU)事務局長
二平(にひら)章さん(72)

日本漁業の経営体は90%以上が沿岸家族漁業です。国連が提唱する「家族農業の10年」には小規模漁業も含まれていますが、国内には小さな漁業が生き残れる仕組みがありません。2018年には水産改革の名の下に漁業法改悪が行われ、クロマグロの漁獲規制やスルメイカ・サケの不漁、それにコロナ禍での魚価安も加わり、沿岸家族漁業の経営は困難に直面しています。

さらに自公政権は、福島原発事故で発生した放射性物質を含む処理汚染水の海洋放出を決定。これは、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」とする2015年の政府・東電と地元との約束を完全に無視するものでした。
福島県内はもちろん、全国の漁業者が怒り、海洋放出に反対するのも当然です。

この10年間、福島県の漁業者は放射能検査と試験操業を繰り返し、今年4月からの本格操業に移行する矢先の決定でした。
海洋放出決定はこれまでの地道な努力を水の泡にし、漁業者の復興への期待を踏みにじるものです。
今、私たちは海洋放出ではなく、代替案の検討こそ必要だと主張しています。

共産党の漁業政策は「沿岸漁民こそ日本漁業の主人公」を掲げ、その内容は漁民の切実な要求にこたえるものであり、政策チラシを読んだ全国の漁業者からは、「比例は共産党に入れる」との声が寄せられています。

いよいよ総選挙。沿岸漁民のためにも共産党と野党統一候補のみなさんの大躍進を期待しています。

(茨城県・高橋誠一郎)

(「しんぶん赤旗」2021年10月22日付より転載)

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