比例ブロックの様相 北関東ブロック(定数19) 2議席奪還へ党員ら全力
比例北関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉の4県)で、日本共産党は塩川鉄也衆院議員、梅村さえこ元衆院議員、高橋誠一郎氏(茨城1区重複)を擁立し、今度こそ2議席奪還しようと奮闘しています。
自民党の新総裁に石破茂氏が決まった9月27日、さいたま市のJR大宮駅前で塩川氏と梅村氏が、緊急街頭演説に立ちました。
反響と声援あり
塩川氏は、「自民党は顔を替えただけ。統一協会との癒着も、裏金疑惑も解明しない。日本共産党が伸びてこそ、自民党政治を大もとから変えることができる」、梅村氏は、石破氏が「核共有」や9条改憲の議論が必要だとしていることを、「安倍政権以来のアメリカとともに戦争する国づくりが、さらに危険な方向に進む恐れがある」と批判。聴衆からは、「石破さんでも誰でも自民党は変わらない。共産党頑張れ」の反響がありました。
塩川氏はこの間、北関東で進む自衛隊基地強化の動きを批判し、「戦火を呼び込む戦争準備ではなく、戦争をさせないことこそ政治の責任」と強調しています。
梅村氏は、前橋市での街頭トークで、「平和外交というのは甘いのでは」という男性に、「憲法9条を生かした平和外交こそ現実的」だと説明。男性は、「緊張を高めて軍拡をしてもその先が不安。共産党の言う道もあるのかも」と応じました。
高橋氏は東海第2原発の廃炉や、生きることをあきらめない社会の実現を中心に訴えています。演説中に声がかかり、「応援しています」と手ふりや声援も広がってきています。
他党も必死です。自民党は総裁選の異常なテレビジャックと並行して、埼玉県内で連日、宣伝カーを走らせました。茨城では、立憲民主党や参政党などが夕方の宣伝や「お帰りなさい宣伝」を行っています。栃木では維新候補が「本人」のたすきをかけて宣伝する姿も。
行動する人たち
一方、共産党の支部・後援会が行動し変化を起こしています。埼玉のある支部では、日曜版読者に日刊紙の併読を呼びかけ、5人が応じてくれました。また自転車にハンドマイクを載せて予定候補の演説音声を流す「ひとり街宣」に取り組み、地区内ではこの方式が広がっています。群馬では、音の出る宣伝を強め、「街頭宣伝を街角小集会に」と呼びかけています。茨城県東海村では後援会が訪問する中で「東海第2原発には反対の声が多い」との確信を得ています。
10日には志位和夫議長を迎えて、さいたま市浦和駅頭で街頭演説を行います。塩川氏、梅村氏、高橋氏も勢ぞろいし、活動の飛躍を勝ち取る構えです。
(「しんぶん赤旗」2024年10月7日付より転載)