命守るため自給率高く 「食の安全保障」講演 茨城・龍ケ崎

茨城県龍ケ崎市内で7月14日、九条の会アピールを広める会・竜ケ崎が主催し、「食の安全保障」と題して、農学博士の鈴木宣弘氏(東京大学大学院特任教授)の講演会を開催し、90人強が参加しました。

鈴木氏は、「日本の食料自給率が低すぎるのは、アメリカの占領政策によるもの」と、アメリカの都合の良いように産業政策が進められたことを批判。
軍事・食料・エネルギー各々の予算推移を示し、食料(農水省)予算がいびつに減らされてきた状況に、「何がなくとも一番に命を守るために必要なのは食料だ」と強調しました。

「悪化する世界情勢に耐えうるためにも、自給率を高めなければ。ミサイルを買うお金を食料支援に回すべき」とし、地域や子どもたちを守る立場で「地域コミュニティーのネットワークづくりが大事。自分たちの地域から命を守るしくみをつくり、生産者を支えよう」と呼びかけ。学校給食無償化や食料安全保障推進法など、政治を動かしていく重要性も語られました。

(「しんぶん赤旗」2024年7月17日付より転載)

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