「県民センター」 署名提出 東海第2原発 廃炉に 茨城
茨城県の「東海第2原発再稼働阻止・廃炉を求める県民センター」は8月10日、東海村にある東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める6万3746人分の署名を橋本昌知事宛てに提出しました。
今回提出した署名は第4次分。
これまでの分と合わせると、23万6712人の署名が提出されたことになります。
この署名提出には約30人が参加。茨城大名誉教授の田村武夫氏が代表し、「県民の思いにこたえて行政の判断と態度を決定してほしい」とあいさつ。各団体がそれぞれ持ち寄った署名簿を提出しました。
応対した県防災・危機管理局の丹勝義局長は、「署名を重く受け止め、知事に伝える。再稼働の判断については、みなさんの気持ちを十分配慮しながら県の態度を決めていく」と述べました。
参加者からは、「放射能を消す技術がなく、除染した土を持っていく場所がないから除染がすすまない」、「(東海第2原発の)避難計画や防災計画を立てるのは無理であると、県が主体性をもって国に言うべき」、「放射能で今も苦しい思いをしている人達が多い。地震が来るたびに身構える生活が続いている」などの声が出されました。
「県民センター」は引き続き、署名への協力を呼びかけています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2012年8月11日付より転載)