東海第2再稼働断念を 原告団総会 運動さらに
東海第2原発(東海村)運転差止訴訟の原告団総会が5月25日、水戸市内で行われました。
弁護団共同代表の海渡雄一弁護士が、脱原発をめぐる全国の情勢や、東海第2原発差止訴訟控訴審のたたかいを報告。再稼働阻止に向け、「原子力被害の特質を正確にとらえ、原子力技術の本質的な危険性を認識した判決を勝ち取ろう」と呼びかけました。
原告団の大石光伸共同代表は、「裁判を始めて12年。毎回たくさんの傍聴者と共に、裁判に臨んでこられたことに感謝している」と述べ、2024年の運動について発言。「東海第2原発の運転再開は施工不良の問題もあるが、再稼働への国の圧力はとても強まっていくので、それをはねのけ、再稼働を断念させる住民運動を確立することが重要」と力説しました。
今月21日予定の東京高裁での口頭弁論では、「防潮堤工事施工不良問題」と「拡散シミュレーションと避難計画」が主張論点。原告団は24年3月末、原告168人、賛同448人となります。
(「しんぶん赤旗」2024年6月1日付より転載)