「農家守ることは命を守ること」 第62回茨城県母親大会開かれる

食料と農業をテーマにした第62回茨城県母親大会が9月2日、水戸市内で開かれました。第1・第2会場あわせて483名が参加しました。

記念講演では、鈴木宣弘教授(東京大学大学院農学生命科学研究科)が、「農と食と命を守るために」と題し、画面で資料を示しながら、食料・農業危機の現実を痛切に指摘。

アメリカいいなりの日本政府のあり方を批判し、「農家を守ることは命を守ること。日本は何よりも食料自給率を高める政策を進めなければならない」と政府の政策転換の必要性と打開策を明確に語り、地域農業をみんなで守るために、生産者と消費者が支え合う強い農業をつくっていくことを呼びかけました。
痛快な政府批判に、参加者から笑い声が何度もあがりました。

シンポジウムでは、「茨城の食と農を考える」と題し、生産者と消費者の立場から、有機農業や地産地消、学校給食について語り合いました。

参加者からの発言では、有機農法を20年取り組んでいるという米農家の方は、「食料や農業をテーマに大会を開いてくれてすごい」と述べ、学校給食の活性化として、給食費を無料にし、地元産を取り入れていくことの重要性が語られました。

(「しんぶん赤旗」2023年9月5日付より転載)

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