人と環境に優しい農政に 紙智子参院議員招き展望語る会 茨城・石岡

日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)を招いた「地域農業の現状と再生への展望を語る会」が1月19日、茨城県石岡市で開かれました。共産党の江尻加那県議、小松豊正市議も参加しました。

「国の責任で農業経営が成り立つ条件を」と力説する紙智子参院議員

「国の責任で農業経営が成り立つ条件を」と力説する紙智子参院議員=1月19日、茨城県石岡市

「酪農・畜産の危機で悲鳴が上がり、離農が相次いでいる」と切り出した紙氏は、軍事費には惜しみなく予算を計上する一方、農林水産予算の拡充には後ろ向きの自民党農政を批判。
38%に落ち込む日本の食料自給率について、ウクライナ情勢とも相まって「外国からの輸入に頼る危うさが明らかになっている」と指摘し、「国が“食の安全保障”と言うなら、自給率を向上すべきだ」と力説。

後継者不足など、国内農業をめぐる課題に触れたうえで、国連が提唱する「家族農業の10年」も折り返し地点にあるとし、「国の責任で農業経営が成り立つ条件を整えるべき。経済効率一辺倒から、人と環境に優しい農政に転換しよう」と強調。統一地方選が農政の転換、自民党政治への審判を下すチャンスだとして、小松氏への支援を呼びかけました。

小松氏は、「生産者と消費者が力を合わせて国と地方の政治を変えることが必要」と力説。江尻氏が「農業を通じて食とエネルギーが好循環する地域づくりを」と訴えました。

「JAやさと」の神生賢一組合長らが来賓あいさつしました。

(「しんぶん赤旗」2023年1月23日付より転載)

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