“改憲・軍拡阻むことで日本の平和を守れる” 渡辺治・一橋大名誉教授が講演 つくば

「9条こわすな市民アクション講演会」が9月10日、茨城県つくば市で開かれ、70人余が参加しました。講演会の実行委員会(山本千秋委員長)が主催したもの。

一橋大名誉教授の渡辺治氏が、「改憲をめぐる新たな情勢と9条の力」をテーマに講演。

渡辺氏は、バイデン米大統領が日米同盟の強化を念頭に、台湾問題をめぐる日本の集団的自衛権の発動や、自衛隊の強化などを迫っていると指摘。

米中の覇権争いで日本が米国の軍事戦略に組み込まれる下で、敵基地攻撃能力の保有や軍事費2倍化をめざす岸田政権に警鐘を鳴らし、「元は安倍元首相による『戦争する国にしたい』という思いを受け継ぐ試みだ」と述べました。

またウクライナ情勢に関わって、憲法9条による外交の平和的解決を強調。
「日本が77年間侵略もせず、されなかったのは偶然でない。自衛隊は一度たりとも手を出せず、9条が戦争に至る要因を抑えてきた。これを守るかが問われている」と述べたほか、「世界に対し、『有事になっても協力しない』と訴え、改憲と大軍拡を阻むことは大きなアピールになる。9条を生かす日本へ奮闘する必要がある」と呼びかけました。

安倍元首相の「国葬」と改憲に反対するアピールを採択しました。

(「しんぶん赤旗」2022年9月13日付より転載)

おすすめ