参院予定候補に聞く ジェンダー平等が原点 茨城選挙区 大内くみ子氏
昨年の衆院選に続き、国政選挙は今回が5度目の挑戦です。
1月の出馬表明以降、県内各地で集いや街頭宣伝に取り組んできましたが、今回ほど歴史的で日本共産党が堂々とたたかえる選挙はないと実感しています。
若い世代から反応寄せられ
ロシアのウクライナ侵略を受け、「野蛮な侵略は許さない」、「国際世論でプーチン政権の包囲を」と連日訴えています。
日本共産党は結党から100年、唯一反戦平和を貫いてきました。国民主権と女性参政権など先駆的な提案を行い、実現させてきた歴史でもあります。この姿を知らせていけば、信頼と共感が広がるのではないかと思っています。
憲法署名に取り組んでいる仲間から、「日本も核を持ってたたかうべきだと言われ、ショックを受けた」などの声が聞かれます。
一方で、宣伝を通じて「今まで実感がなかったけど、普通の人が犠牲になるのが戦争だと分かった」、「子どもに平和を手渡したい」など、母親や若い世代から反応が寄せられます。
「朝日」の世論調査(5月3日付)では、憲法9条について「変えない方がよい」が59%、「非核三原則」についても「維持すべき」が77%。
改憲、核共有の議論まで出ている中で、この明確な世論を党躍進に結び付けたいと思います。
一人ひとりが自分らしく
「母と子の願いを市政に」との思いから、25歳で水戸市議に初当選した私にとって、ジェンダー平等への思いは活動の原点です。
議員になる前は無認可保育園で働き、補助を求めて当時の市長に直談判しましたが、「子どもの面倒を市役所にみてもらうのは親の身勝手」と突き返されました。
「児童は人として尊ばれる」、「女性解放は保育の社会化から」との思いで、市議会の初質問で学童保育の制度化を取り上げ、以来県議としても、婦人相談所職員の正規化や児童相談所を日の当たる場所に移転させたりと充実に取り組みました。
「一人ひとりが自分らしく生きられるジェンダー平等社会をつくる」─。参院選でも大いに訴えたいです。
廃炉の願いを日本共産党へ
県議になってから、旧動燃の火災爆発事故(1997年)、JCO臨界事故(1999年)、東京電力福島第1原発事故(2011年)の3つの原子力事故を経験しました。
特に東海第2原発(東海村)は3・11で海水ポンプの電動機1台が水没し、私も視察しました。
津波があと70センチ高ければ福島と同じ状況になっていた被災原発で、地震が集中する地域にある首都圏唯一の原発です。
昨年3月、水戸地裁は半径30キロ圏内に住む94万人の避難計画について、その不備を認め、運転を差し止める判決を言い渡しました。
東海第2の再稼働に反対する県民世論もはっきりしています。
鹿島開発をはじめ、常陸那珂港の火力発電所など、事業所のCO²排出量も全国ワースト6番目の茨城県。大型開発優先の一方、医療・福祉が最下位クラスの県政の大本には国の悪政があります。
環境と共生した形での再エネ・省エネ社会の実現へ国の責任を果たさせるとともに、「東海第2の廃炉」という県民多数の願いを日本共産党に寄せていただき、比例での躍進をめざし、選挙区でも全力を尽くします。
(茨城県・高橋誠一郎)
(「しんぶん赤旗」2022年5月24日付より転載)