海水浴場での訓練に抗議 共産党と平和委員会が陸自に 茨城
陸上自衛隊施設教導隊(勝田駐屯地所属、茨城県ひたちなか市)が5月13日から21日にかけて、ひたちなか市阿字ヶ浦海水浴場で海上航行訓練を行った問題で、日本共産党の地元議員と県平和委員会事務局長らが5月26日、勝田駐屯地に抗議し、訓練中止を求めました。
日本共産党から、山中たい子県議、江尻加那県議と山形由美子市議、宇田貴子市議、大内くみ子県副委員長(衆院北関東比例予定候補)が参加しました。
訓練は、敵軍の上陸阻止などを想定して行われたもので、敵の船舶を沈めるために模擬地雷を搭載した水陸両用艇の海上航行などを行いました。
同じ日程で、高萩市の高戸海岸でも実施されました。
陸自の担当者は、阿字ヶ浦海水浴場での訓練は今回が初めてだと説明。
高萩市では約20年前から実施しており、県内ではこのほか、神栖市の日川浜海水浴場でも実施していたと明らかにし、「県に正式な手続きを申請した」と述べました。
阿字ヶ浦付近に住む辻井英雄さんは、「カービン銃を持った隊員が立っているなど異常な光景だった。海水浴場は市民にとって日常の憩いの場になっており、訓練はやってほしくない」と訴え。
陸自の担当者は、「周知の方法も検討したい」と応じました。
(「しんぶん赤旗」2021年5月28日付より転載)