介入許さぬ運動急ごう 共産党茨城県後援会が学習会
茨城県の日本共産党後援会は11月24日、水戸市内で菅義偉首相による「日本学術会議への人事介入問題とは」をテーマに学習会を開き、茨城大学名誉教授の田中重博氏が講演しました。約50人が参加しました。
田中氏は、学術会議が推薦した会員候補の任命について、政府が「あくまで形式的な任命にすぎない」としてきた法解釈を、国会に諮らないまま2年前に変更していた問題を指摘。
「唯一の立法機関としての国会の機能や三権分立の建前を損ない、到底許されるものではない。法治国家でなくなることになりかねない」と警鐘を鳴らしました。
また、任命拒否について「学問の自由を侵害し、学術会議の独立性、自律性を壊そうとする憲法違反の行為だ」と強調。
思想や良心、表現・言論や信仰の自由の侵害につながる国民全体の重大問題だと指摘し、「戦前の悪夢を繰り返さないためにも撤回を。市民の世論と運動を広げることが急務だ」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2020年11月27日付より転載)