迫る 茨城・つくば市議選 議席増めざし3候補奮闘
茨城県つくば市議選が10月21日に告示されます(28日投票、定数28)。
日本共産党は、 橋本けい子(58)、田中サトエ(66)=以上現=、滝口隆一(64)=元=の3候補を擁立し、前回から定数が5削減されたもとで、現有2議席から3議席へ1議席増をめざします。
党選対は、全員当選には前回比で大幅得票増が必要だとして、「2票、3票の支持を広げる担い手を増やそう」と党員、後援会員に呼びかけています。
つくば市の財政は、2011年度の黒字が46億円に上り、県内で4番目の財政力を持っています。
ところが、市は国民健康保険税の2年連続値上げや介護保険料の値上げを強行。
牛久市、土浦市などでは中学3年まで対象にする子どもの医療費助成制度も、小学3年までにとどめたままです。
党市議団は、市議会で国保税、介護保険料の値上げに反対を貫きました。共産党以外のすべての会派は、負担増の一方で、ため込み金を増やす補正予算に賛成する態度を取りました。
また、6月議会で消費税増税反対を求める請願に対して、党市議団は採択を主張。
しかし、自民・保守、民主、公明などが反対して採択されませんでした。
党市議団は、市民とともに放射能測定活動を進め、市による放射線量の測定、給食の食材調査などを実現させました。
今年5月の竜巻被害では、発生翌日から塩川鉄也衆院議員と現地を調査。
災害救助法の適用、市によるがれき撤去を実施させました。
市議選で日本共産党の3候補は、国保税1世帯1万円の引き下げや中3までの医療費無料化を、市の繰越金を財源に実現させる公約を掲げています。
滝口候補は、「人口増加に伴い、税収は年々増えているのに、市は13億円を貯金に回すことを決めました。その一方で、都市計画税の導入など市民負担を増やされ、生活が大変という声が上がっています。
ため込みを市民の福祉に還元せよと言える野党は、共産党だけです。3議席になれば、議案提案権を持つことができ、議会での発言力が増えます」と話します。
つくば市では、市議選と同時に、市長選挙もたたかわれます。
市長選には「つくば市政をよくする会」の山中たい子氏(61)=共産党推薦、前茨城県議=が立候補し、市民のくらし優先の市政への転換をめざします。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2012年10月12日付より転載)