ここがいいネ!共産党 政策も共闘もブレず 元東海村長・茨城県市民連合共同代表 村上達也さん

2012年12月に自民党が圧勝して第2次安倍政権が誕生しました。次々に戦前回帰の政策を出してきて、そこから日本社会の暗転が始まったのです。
安倍政権の政策は、すべてが大資本やアメリカのための政策で、日本の財政をおかしくしてしまっている。政府は消費税増税を「福祉のため」と言いますが、狙いは大企業への支援と軍事力強化です。
アメリカから兵器を買わされ、日本が「アメリカ第2軍」の役割をさせられる。そうなると日本国憲法が邪魔になるので、改憲を目指す。消費税増税と憲法改悪の根は同じだということです。
また、政府はいまだに原発にしがみついている。世界の流れは再生可能エネルギーの推進で、日本は完全に遅れをとっています。自分たちで放射性廃棄物の後始末ができないのに再稼働を進めようとするのは極めて犯罪的です。
今こそ日本は、日本国憲法に基づいた国づくりを本気で始めたほうが良い。施行から72年が経ちましたが、憲法の精神が定着しているとは言い難い。世界に向けて憲法を高らかに宣言して、憲法の精神にのっとった国づくりをする。そうすれば、日本は世界中から評価されますよ。

村上達也さん

村上達也さん


共産党が提案している「暮らしに希望を」の3つの提案、すべて良いと思います。特に、8時間働けば普通に暮らせる社会と、最低賃金時給1,000円以上の実現は切実です。この3つの提案が、いまだに日本で実現していないことが恥ずかしいくらいだと思いますよ。
共産党の政策は日本の現実問題や歴史に対してしっかりした認識を持っていて、高く評価しています。政策でも野党共闘でも、明確に方針を打ち出してブレないというのは日本の政党では共産党だけだと思います。
参院選は安倍暴走政治を食い止められるかどうかが問われる歴史の転換点です。野党共闘で勝利すればかなりのインパクトになります。そのためにも日本共産党には頑張ってほしい。政治は変えられるという「希望」を示してほしいですね。

(聞き手・写真=茨城・高橋誠一郎)

◆むらかみ・たつや
1943年生まれ。1997年から2013年まで東海村長。現在、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める茨城県市民連合」共同代表。
(「しんぶん赤旗」2019年6月21日付より転載)

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