東海第2原発の20年延長に反対意見書 茨城・鹿嶋、土浦
鹿嶋「廃止早く」
茨城県鹿嶋市議会は3月22日、東海村の日本原電東海第2原発の20年運転延長に反対する意見書を賛成多数で可決しました。
意見書は、原子力規制委が認めれば最長20年延長できるとした例外規定について、「専門家等から安全性に疑義が出されている状況」と率直に指摘し、延長運転申請の動きをみせている日本原電を強くけん制しています。
そのうえで、「東海第2原発30キロ圏内100万人の現実的避難計画の策定が困難をきわめており、20年延長の動きに市民は不安を募らせている」と述べ、運転期間の延長に反対を表明し、速やかな廃止を求めています。
土浦「申請だめ」
茨城県土浦市議会は3月22日、東海第2原発が立地する東海村と周辺市町の首長、県知事が20年運転延長を申請しないよう日本原電に働きかけることを求める意見書を全会一致で可決しました。
意見書は、福島第1原発の事故原因や原子炉内などがいまだに調査されていないと指摘。
30キロ圏内に100万人が居住する東海第2原発について、「深刻な事故が起きた場合、きわめて大きな被害が想定される危険な原発」「土浦でも福島第1原発事故以上の放射能汚染などの災害の可能性がある」などと断じ、県知事や東海村と周辺10市4町の首長が日本原電にたいして20年運転延長を申請しないよう働きかけることを求めています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2017年3月29日付より転載)