茨城民報2016年7月号外(参院選結果)
1人区野党統一 11人が当選
日本共産党、改選倍増6議席
茨城では比例代表も選挙区も過去最多の得票
参議院選挙の結果について
2016年7月12日
日本共産党茨城県常任委員会
(1)7月10日投票の参議院選挙は、「自公と補完勢力」対「4野党プラス市民」の対決構図のもと、野党と市民が力をあわせてたたかう、戦後かつてない選挙となりました。
ご支持・ご支援をお寄せいただいた県民のみなさん、支持者、後援会員、党員のみなさんに心からのお礼を申し上げます。
日本共産党は比例代表選挙で601万票、得票率10.7%(前回515万票、得票率9.7%)を得て、比例区で5人が当選、東京選挙区で山添拓候補が当選し、計6議席を獲得、改選3議席の倍に議席を伸ばしました。
また、全国の32の1人区の野党統一候補のうち11人が勝利しました。
野党統一候補は、多くのところで無党派層から6割、7割の支持が寄せられ、次につながる結果をつくりだしました。
茨城ではじめて結成された茨城県市民連合や市民のみなさんと共同してたたかい、参議院比例得票は、過去最高の121,321票、得票率10.1%(前回82,608票、得票率7.1%)を獲得し、前回の得票・率を大きく伸ばしました。
選挙区の小林きょう子候補も、過去最高の113,833票、得票率9.4%(前回97,197票、得票率8.4%)と前回の得票・率を大きく伸ばし、第3位で法定得票を獲得しました。
(2)選挙戦では、安倍首相が先頭に立ち、野党攻撃、共産党攻撃を強めました。
一国の首相のこうした態度は異常な姿でした。野党共闘の中心になっている共産党に対する支配勢力の強い危機感の表れともいえるもので、茨城県内でも各地で反共ビラが配布されました。
「野党共闘は野合」との自公の批判に対して、市民連合のみなさんとともに「立憲主義をとりもどす」という市民の願いにこたえる野党共闘は希望であることを訴えて反撃を行いました。
(3)日本共産党は、安倍暴走政治の全体にノーの審判を下し、チェンジの意思を示そうと訴えて選挙戦をたたかうとともに、安保法制=戦争法と憲法改定の問題を選挙戦の大争点にしてたたかいました。
破たんした「アベノミクス」から経済・民主主義を確立するための3つのチェンジ、▽税金の集め方、▽税金の使い方、▽働き方を変えること─を訴えました。
茨城独自の対決点としてTPP国会批准阻止、東海第2原発廃炉などを訴えました。
野党と市民の共同に力をつくす党の値打ちをおしだし、「政治は変えられる」との希望を語り、期待と共感を広げました。
選挙の結果、改憲勢力が議席の3分の2を占めましたが、安倍自公政権は、憲法問題を争点から隠すために選挙戦ではほとんど憲法問題を語りませんでした。国民は改憲に対して「白紙委任」を与えたわけではありません。
日本共産党は、かかげた公約実現へ引き続き力をつくします。
(4)今回の選挙で、日本共産党は市民・国民とともにたたかう壮大な選挙戦にしていくことをめざし、野党共闘の勝利と日本共産党の躍進を一体に追求する最初の挑戦でした。
茨城県市民連合から推薦・支持をいただいてともにたたかい、他党支持者などからも支援をいただいてたたかうという画期的な選挙戦を展開することができました。
今後とも野党と市民のみなさん、支持者や党員のみなさんのご意見に耳を傾け、しっかりと教訓をひきだし、今後のたたかいにいかしていく決意です。
野党と市民との共同をさらに発展させて日本の政治を変えていくうえで、日本共産党の役割はますます大きくなっています。
今日の情勢を切り開いていける、強く大きな党をつくるために力をつくしていく決意です。
以上
参院茨城選挙区得票・率状況
参院比例代表での県内党派別得票・率
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