主権者・国民の力で新しい政治を 志位和夫委員長訴え 水戸市で共産党演説会

戦争法廃止と立憲主義回復、安倍政権打倒のために、夏の参院選で“保守王国”といわれる茨城県でも必ず勝利・躍進しようと4月29日、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が水戸市の県民文化センターで開かれました。
用意した大型バスは17台、マイクロバスは8台。1,500席のホールはたちまち埋まり、ロビーに視聴スペースを設けました。
田谷武夫党県委員長は、「この場所では過去最高です」と話します。
集会では、ゲストとして村上達也・前東海村長が登壇。
「安倍政権ができて雰囲気ががらっと変わった。ナチス・ドイツのファシズムのようです」と危機感を語り、「安倍政権・自民党の票を減らすのが大事です。共産党が票を伸ばす、(茨城)選挙区(改選数2)でも小林きょう子さんの票を伸ばす。比例の共産票を伸ばすことが大事です」とエールを送りました。
おくだ智子氏(参院比例予定候補)は、「日本共産党が伸びれば政治は大きく変わる」と強調。
改選数2の激戦をたたかう小林きょう子県TPP・農業対策部長(参院選挙区予定候補)は、環太平洋連携協定(TPP)批准阻止へ全力をあげる日本共産党の躍進を力を込めて訴えました。大内くみ子県副委員長(衆院茨城1区予定候補)もあいさつしました。
志位委員長は、野党党首の合意が成立した背景には国政選挙での党の躍進があるとのべ、「日本共産党が躍進することが共闘を前進させる保障になる」と強調。
「いま、主権者・国民が自らの力で新しい政治をつくり、新しい政権をつくりうる情勢。日本共産党の躍進でロマンと夢を実現していこう」との訴えに大きな拍手と声援がわきおこりました。
また、志位氏は衆院北海道5区補選の結果にふれ、「野党と市民との共闘が気持ちよく発展し、相手候補をもう一歩のところまで追い詰めました。みんなが力をあわせれば『政治を変えられる』という希望をつくり出しました」と強調。
「“共産党と組むと票が逃げる”ということが、取り越し苦労だということがはっきりしました。これを大きな確信に、次の選挙では必ず勝とうではありませんか」との訴えに、会場から「おーっ」の声が上がりました。
志位氏は、大争点である戦争法廃止・立憲主義の回復、明文改憲を許さない問題を解き明かすとともに、暮らしと経済、TPP、原発の3点にわたって訴え、日本共産党の改革提案を詳しく語りました。
この中で、政府・与党がTPP関連法の今国会での成立を断念したことを、「国会における野党の追及と国民のたたかいの第一歩の成果です」と強調。
「『亡国のTPP協定案は継続でなく、撤回・廃案を』の願いを日本共産党に託してください」と呼びかけました。
原発問題について、「再稼働、原発輸出をしたいがゆえに、原発事故を『終わったこと』にして被災地を切り捨てる政治を絶対に許すことはできない」と安倍政権の姿勢を厳しく批判。
「東海第2原発は停止したまま廃炉すべきと強く言いたい」と力を込めました。
日本共産党が躍進する意義について志位氏は、(1)安倍政権の暴走に確かな足場をもって対決し、転換の展望を示す、(2)国民の共同、野党の共同を何よりも大切にし、共同の力で政治を変える、(3)安倍政権にかわる責任ある政権構想=「国民連合政府」を提唱する―という日本共産党の3つの値打ちを丁寧に紹介。
「ぜひ、野党共闘を成功させ、茨城から日本共産党の大躍進の波をつくって、ロマンと夢を実現していこう」と呼びかけると、会場からわれんばかりの拍手がおこりました。
演説会では来賓として、村上氏、小沢一郎生活の党共同代表の支援者でつくる茨城一新会の畑静枝会長、安保関連法に反対するママ・パパの会@つくばの山中真弓共同代表があいさつしました。
会場には、二見伸明元公明党副委員長や、市川紀行元美浦村長らの姿も見られました。
二見氏は、「安倍政権を倒すだけじゃダメだ。しかし政党ごとに違いがあるのは当然。だからまず安保法廃止の一点で政府をつくるというのは私の考えと同じです。第1次野党連合内閣ですよ。4年くらいやって見つかった次の課題で選挙したらいい」と指摘しました。

“野党共闘に涙出た” 志位委員長、来賓と懇談 水戸演説会

日本共産党の志位和夫委員長は、4月29日に水戸市で開かれた党演説会の開会に先立ち、村上達也元東海村長ら来賓と会場で懇談しました。
会場に駆け付けた志位氏は、生活の党の小沢一郎共同代表を支援する「茨城一新会」の畑静枝会長らから、「(野党共闘を提唱した)志位さんの決断は素晴らしい」「涙が出ました」と迎えられ、志位氏は「安倍政権は倒さないといけませんね」と力を込めました。
二見伸明・元公明党副委員長が野党統一候補が自民党候補にあと一歩まで迫った衆院北海道5区補選(24日投票)に応援に行ったことを話すと、志位氏は「もう一歩でしたね」と応じました。
村上氏とは、「老朽化した東海第2原発(東海村)を絶対に廃炉させるため頑張ります」と交歓。志位氏は一人ひとりの来賓と握手しました。
懇談したのはこのほか、田村武夫茨城大学名誉教授、先崎千尋元瓜連町長、川田弘二元阿見町長、谷萩陽一前日弁連副会長、画家の益子絹枝さんら。田谷武夫党県委員長が同席しました。

水戸の演説会 おくだ智子氏、小林きょう子氏訴え 期待ひしひし

志位和夫委員長を迎えて29日、水戸市で開かれた日本共産党演説会。
会場内の座席はいっぱいになり、ロビーでも多くの人が耳を傾けました。
参院選で必勝をめざす、比例のおくだ智子氏、茨城選挙区の小林きょう子氏の力のこもった訴えに「頑張れ」の声援が飛び、熱気に包まれました。
おくだ氏は熊本地震への見舞いの言葉を述べるとともに、川内原発の停止を要請しなかった安倍政権を批判。
「国民の方を向いていない安倍政権に未来を託すことはできない。日本共産党が大きく伸びれば政治は大きく変わります。一緒に政治を変えましょう」と訴えました。
小林氏は、衆院北海道5区補選の結果にふれ、「野党共闘の希望が広がった」と語り、農業県・茨城に大打撃を与える環太平洋連携協定(TPP)を批准させないために全力を尽くすと表明しました。
満員の人に励まされたという学生の男性(21)。
「志位さんの話は説得力がありよかった。国立の大学でもバイトなしではやっていけません。学費半減の政策などに期待したい」。
大企業には減税の一方で庶民には増税・負担増を押し付ける「安倍政治のやり方はダメ」と話す会社経営の男性(48)は、「共産党は弱い立場の人の後押しをやって暮らしやすい世の中をつくっていってほしい」と期待を込めました。
小美玉市の女性(57)は、「TPPで県内農業が打撃を受けることは明らか。選挙区で自民党を落として小林さんを当選させて、農家の声を国会に届けたい」と話していました。

2人区”指定席”でない 主役は国民 子らに平和を 来賓3氏

水戸市内で開かれた党演説会では、前東海村長の村上達也さん、小沢一郎・生活の党共同代表の支援者でつくる「茨城一新会」会長の畑静枝さん、安保関連法に反対する「ママ・パパの会@つくば」共同代表の山中真弓さんが来賓あいさつし、連帯の大きな拍手に包まれました。
村上さんは、日本共産党が参院選で野党共闘をすすめていることについて、「高く評価したい」と強調。
「共産党の票を伸ばすことが大事。2人区の選挙区は”指定席”ではない。自民党を落としましょう」「野党連合の旗をしっかり掲げてたたかっていただきたい」とエールを送りました。
畑さんは、「来るべき参院選で政治を国民の手に取り戻しましょう」と述べ、「主役は国民です。まともな日本を次世代に」と語りました。
「集団的自衛権行使容認や戦争法に、子どもの将来への不安、恐怖を感じた」と切りだした山中さんは、個人の人権を踏みにじる自民党の改憲草案を批判。
「平和な日本を子どもたちに手渡したい。すべての子どもたちのために戦争法を廃止させましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」 ・「しんぶん赤旗」 首都圏版 2016年4月30日付より転載)
☆演説会音声(一部で歪んでいる個所があります。ご容赦ください)
前半

後半(志位委員長)

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