政権寄りNHK 真の公共放送に 茨城・講演会
「NHK問題とメディアを考える茨城の会」の第2回総会を兼ねた講演会が4月17日、水戸市内で開かれました。
総会の冒頭、同茨城の会の田中重博代表世話人(茨城大学名誉教授)が、メディア支配に躍起になっている安倍政権を批判。
「“アベチャンネル”と化したNHKを真の公共放送に変えていこう」とあいさつしました。
記念講演した元NHKプロデューサーで、武蔵大学教授の永田浩三さんは、安倍首相の「戦後70年談話」をNHK政治部の女性記者(解説委員)が“持ち上げ”解説した昨年8月14日の報道について、「NHKが安倍政権に制圧された日」と指摘。
戦争法や原発に反対するデモや集会を取材しても、それを放送しないNHKの姿勢について、安倍政権のメディア支配戦略と密接な関係があると告発しました。
そのうえで、永田さんは「NHKは国民の知る権利にこたえ、健全な公共放送に資するべきだ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」 首都圏版 2016年4月24日付より転載)