東海第2廃炉 聴衆「その通り」 茨城・つくば 小池氏迎え演説会

日本共産党の小池晃政策委員長を迎えた演説会が9月16日、茨城県つくば市のつくば国際会議場で開かれました。
市外から大型バスなどで参加した人たちも多く見られました。
登壇した小池氏は、消費税増税、原発問題、オスプレイ配備・訓練、震災復興など、国政上の重要課題をめぐって国民のなかで怒りとたたかいが大きく広がっている情勢を、自身の経験も交えながら生き生きと語りました。
その上で小池氏は、「日本共産党は住民の苦難軽減を立党の精神として、草の根で国民の声を国政や市政に届け、政治を動かしてきました。国政でも市政でも、日本共産党を大きく伸ばしてください」と力を込めて訴えました。
小池氏は、尖閣諸島や竹島の問題に言及。両島が歴史的、国際法的にも日本の領土であることは明確だと指摘し、解決に向けた党の立場を説明。
「これだけ領土紛争が起こるのは、日本政府があの侵略戦争を反省していないからです。侵略戦争に反対した日本共産党だからこそ、どの国にも筋を通してものが言える」と述べました。
また、政府が原発について再稼働を容認し、「2030年代に稼働ゼロを可能に」とする方針を打ち出したことを、「核燃料再処理を続け、既に計画した原発は建設するというもので“ゼロ”とはほど遠い」と厳しく批判。
小池氏が、「原発の再稼働方針は撤回し、廃炉へ。東海第2原発も、もちろん廃炉にすべきです」と語ると、会場から「その通り」の声があがりました。
演説会では、梅村早江子衆院北関東比例予定候補、梅沢田鶴子衆院茨城2区予定候補、小林きょうこ同3区予定候補、青木道子同6区予定候補もそれぞれ訴えました。
梅村比例予定候補は、深刻化するいじめ問題に触れ、「子どもが1年間に200人も幼い命を絶っている状況がある。母と子の願いが届く国会を実現させたい」と話しました。
つくば市議選(10月21日告示、28日投票)で1議席増をめざす田中サトエ、橋本けい子=以上現=、滝口隆一=元=の3市議予定候補が必勝への決意を述べました。
牛久市から参加した女性(72)は、「共産党は国会で問責決議案のイニシアチブを取り、政府を追い詰めた。ぜひ今度の選挙で議席を伸ばしてほしい」と話していました。

つくば演説会

聴衆の激励にこたえる小池政策委員長(中央右)と梅村衆院北関東比例候補(中央左)、市議予定候補ら=9月16日、つくば市


つくば市議選3予定候補が訴え
つくば市で開かれた党演説会では、10月21日告示・28日投票のつくば市議選(定数28、5減)で勝利をめざす橋本けい子(58)、田中サトエ(66)、滝口隆一(64)の3予定候補がそれぞれ訴えました。
橋本けい子予定候補
橋本予定候補は、福島第1原発事故後の放射線測定運動で小・中学校の除染が実現したことを紹介。
「放射能から子どもと地域を守るために全力を尽くし、発言力を最大限に発揮して、市民の声を市政に届けたい」と強調しました。
田中サトエ予定候補
田中予定候補は、「いじめや虐待など、子どもが犠牲にされている背景には生活破壊や過度の競争がある」と指摘。
中学校卒業までの医療費完全無料化など、子育て支援の政策を示し、「災害に強く、子どもにも、大人にもやさしいまちをつくる」と決意を語りました。
滝口隆一予定候補
滝口予定候補は、5月6日に発生した竜巻で被災した市民の救援に全力をあげてきたことを報告し、「復旧・復興に全力をつくす」と力説。
「4年前に議席を失って議会で発言できない歯がゆさを感じている。日本共産党の議席こそ、市民のくらしを守る確かな力です」と、党3議席獲得に力を貸してほしいとよびかけました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2012年9月18日付より転載)

おすすめ