新春随想 女性が輝く社会めざして 茨城・小林きょう子

化粧品会社の美容部員をしていたときのクセで、人の顔を見ると「肌がきれい!」「今年の化粧は太い眉がはやりなんだ」など、悪いと思いつつ観察してしまいます。
「眉と髪は顔の額縁」と言われます。
少し眉を整えただけで、目元がはっきりし、イキイキした表情になるのを見るとうれしくなります。
「シールズ」や「ママの会」の女性たちは、個性を生かしたおしゃれをし、女子学生たちはラップ調の音楽で自分を主張して魅力的です。
女性が輝く社会であってほしいと心底思います。
安倍政権が掲げる「女性が輝く社会」や「一億総活躍社会」というスローガン。
その中身が看板とあまりにも違うことにがく然とします。
「少子化対策、男女共同参画」の担当相は、女性の人権を抑圧し「家」制度にしがみつく「日本会議国会議員懇談会」のメンバー。
女性差別を改めるどころか、非正規が半数を超える女性の雇用をさらに悪化させる「生涯派遣」などを進めています。
世界経済フォーラムの「男女格差報告」で、日本の平等度合いは145カ国で101番目、先進国の中で最悪です。
「空気は読むものではなく変えるもの」とのべる女性たちと一緒に、女性が心身ともに輝く社会を早く実現したいです。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2016年1月8日付より転載)

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