記録的大雨 鬼怒川決壊 茨城、浸水多数

栃木県や茨城県で大雨特別警報が出された9月10日、河川が氾濫するなど大きな被害をうけました。

災害救助法の申請を 茨城と栃木の党県議団が要請

記録的な豪雨で茨城県内を流れる鬼怒川などの河川が氾濫し、住宅浸水などの被害が広範囲に出た問題で、日本共産党茨城県議団(山中たい子議員、江尻加那議員、上野高志議員)は10日、橋本昌知事あてに災害救助法の適用を国に申請するよう申し入れました。
栃木県内の大雨被害では、日本共産党の野村せつ子県議が10日、災害救助法の適用を国に求めるよう、県民生活部の小祝章二危機管理官に口頭で申し入れました。
災害救助法施行令第1条四は、実際に被害が発生していない段階でも、多数の人が生命や身体に危害をうけるおそれが生じた場合、災害救助法の適用対象としています。

●特別警報

数十年に一度の自然災害が迫った場合、気象庁が発表します。
東日本大震災を受け、気象業務法改正で警報の上に位置付けられ、2013年8月末に運用が始まりました。
広域災害時に、人命の安全を確保してもらうのが目的。

避難住民に情報届けて 茨城・筑西党市議団

茨城県筑西市の日本共産党市議団(鈴木聡議員、三浦譲議員)は10日、鬼怒川が氾濫し、避難所に身を寄せている住民の要望を受け、「避難住民に情報が届いていない」として、避難所にテレビなどを設置するよう筑西市に申し入れました。

鬼怒川 決壊は未整備堤防 茨城・常総市議会でも改善要望

茨城県常総市で、10日に決壊した鬼怒川の堤防は整備が遅れた箇所だったことがわかりました。
常総市内で堤防が決壊したのは鬼怒川東岸の若宮戸と三坂町の2カ所です。
日本共産党の堀越道男市議によると、若宮戸の決壊箇所は古い土手がある程度の状態で、議会でも改善の要望が出ていました。
三坂町の堤防も古いタイプの堤防で、国土交通省が順次進めている最新の堤防への改修を待っていた状況でした。
堀越市議は、「堤防が弱い未整備の箇所が決壊し被害を大きくしている。かつてない大雨による被害とはいえ、早急な対策強化が必要だった」と話しています。

日本共産党国会議員団 大雨洪水災害対策本部を設置

日本共産党国会議員団は10日、茨城県、栃木県など各地に大きな被害をもたらしている大雨洪水災害に関し、衆院国会対策副委員長の塩川鉄也衆院議員を本部長とする災害対策本部を設置しました。
(「しんぶん赤旗」 2015年9月11日付より転載)

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