みんなの港にしたい 茨城・大津漁協不当解雇 原告訴え 水戸地裁
大津漁業協同組合(茨城県北茨城市)から、内部告発により解雇された2人が不当解雇撤回を求める訴訟の口頭弁論が10月6日、水戸地裁(三上乃理子裁判長)で行われ、2人の原告証人尋問が行われました。
初めに、解雇理由の1つである書庫に勝手に侵入したことについて、原告の永山孝生氏の証言では、書庫に入って不正の証拠となる書類を撮影したのは、書庫のカギを持っている係長(書庫への出入りは自由)の提案で、永山氏と他1名の複数で行ったことを証言。
被告側が内部告発者の犯人探しをするように、連日職員が呼び出されていた状況も語られました。
永山氏は、「大津港はとても魅力があるところ。(今回の事件を)払しょくして自浄作用を発揮し、みんなの港にしたい」と心情を訴えました。
原告の鈴木基永氏は、食堂の責任者を引き継ぐことになっていたが、上司のパワハラにより、採用時の話とは違うさまざまな業務が回ってきたこと、業務過多を訴えたが改善が図られなかったことなどを主張。魚が好きで、みんなで助け合って仕事をしていくことをやりがいにがんばってきたと訴えました。
原告は2人とも職場復帰を望んでいます。
(「しんぶん赤旗」2023年10月13日付より転載)