特別支援教育の充実を 共産党が水戸市長に要請
日本共産党の田中真己水戸市議と江尻加那県議は5月11日、特別支援教育の充実を求める要望書を高橋靖市長に手渡しました。子どもの発達に応じた教育環境の整備を求めているボランティア団体「じゃあまいいかねっと」の今井理恵さんらが同席しました。
田中議員、江尻議員は、▽就学前の知能検査(WISC)を、国家資格を持つ専門家が行う▽各学校に配置される「特別支援コーディネーター」の周知▽特別支援教育の情報発信と支援相談係(現3人)の増員、特別支援専門員の正職員化─を要望。
「1人ひとりの子どもたちにきめ細かい教育を進めてほしい」と求めました。
今井さんはWISC検査について、他の市町村で一般的に使われているWISC-IV以上の規格を使用するよう要望。
今の規格では正しい知能指数(IQ)を測定できないとする専門家の意見を紹介し、改善を求めました。
市総合教育研究所の担当者は、古い規格使用の検査でIQの数値が低く測定されることを認め、専門家が検査を行うことは必要だと述べました。
市長は、特別支援教育の情報発信を市ホームページなどで強化する考えを示し、予算や支援相談係などの拡充について「順次進めていきたい」と応じました。
(「しんぶん赤旗」2023年5月13日付より転載)