非民主的な議会運営 「出席停止」の共産党古河市議ら訴え 水戸地裁支部

茨城県の古河市議会で針谷力市長の海外旅行をただしてきた市議2人を、市議会が出席停止の「懲罰」にしたのは違法だとして、古河市に計220万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が2月8日、水戸地裁下妻支部(渡辺力裁判長)でありました。原告は、「多数派による恣意的、非民主的な議会運営を問う」としています。

訴えている市議は、日本共産党の秋庭繁さんと「市民ベースの会」の増田悟さんです。

秋庭さんは、昨年3月定例会の討論冒頭で、ロシアによるウクライナ侵略について市議会での非難決議を呼びかけたことが「議会の品位、権威をおとしめ」たとして出席停止5日の懲罰を受けました。増田さんは、2020年に針谷市長のタイ旅行に関する議会での質問をビラにしたことで4日の出席停止となりました。

2人は、これまで市議会で針谷市長と有力市議がタイを旅行した際、市の入札業者が同行した疑惑を取り上げていました。秋庭さんは21年に、市議会の非民主的運営を指摘して1日の出席停止とされています。

裁判では、原告2人が陳述しました。秋庭さんは、「県議会でも非難決議をあげたのに、市議会で動きがないので、冒頭でふれた。市議の責務を果たすためであり、発言は数分だ。私は議案質疑を欠かしたことはなく、市長に直接聞くことができる唯一の機会を失い残念だ」と訴えました。

増田さんは、「議員の仕事は、市政の監視、政策提案。質問で市長に迫り、行動もチェックするのは当然だ」とのべました。市は棄却を求め、争う姿勢です。

閉廷後、秋庭さんは、「懲罰で市議会が萎縮し、自由に質問できない状況を市民に知ってほしい」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2023年2月9日付より転載)

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