茨城大で食料支援 「バイト掛け持ち週6日」 苦境吐露

茨城大学水戸キャンパス(水戸市)で6月13日、コロナ禍の学生生活を支援する無料の食料提供が行われました。「学生食料支援プロジェクト」(岩清水昌子代表)の主催。

会場には学生らが配布前から列をつくり、約460人が野菜やカレーセット、日用品などを受け取りました。

袋詰めされた食料

袋詰めされた食料=6月13日、茨城大学水戸キャンパス(水戸市)

教育学部2年の男子学生は、「食費を切り詰めている。バイトのシフトも減っているため、掛け持ちしなくてはならず、週6日働いている。親の仕送りもないためバイト代で生計を立てている」と吐露。

ツイッターで知り参加したという人文社会科学部1年の男子学生は、「生活費を節約しているのでとてもありがたい。野菜を買うのも我慢していたので、たくさんもらってしまいました」と笑みを浮かべました。

学生食料支援プロジェクトによる食料支援は3回目。今回から学内での配布となり、学生や教職員もボランティアとして加わっての取り組みとなりました。

茨城大学広報室の担当者は、「(食料支援で)学生や教職員が地域の皆さんと一緒に取り組める機会はなかなかない」と語り、今後も協力しながら支援を続けたいと話しました。

(「しんぶん赤旗」2021年6月16日付より転載)

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