食料支援に300人 茨城大学前で2回目

コロナ禍で生活に困窮する学生を支援しようと、水戸市の茨城大学水戸キャンパス前で1月30日、無料の食材提供が行われました。主催は「学生食料支援プロジェクト」(岩清水昌子代表)で、2回目の開催になります。

会場の文化教室を手がける「みかど商会」には、米・野菜やレトルト食品、日用品が所狭しと並び、長蛇の列をつくった300人以上の学生が袋いっぱいに詰め込んでいました。
「いっぱいもらえた?」など、声をかけ合う学生の姿もありました。

「アルバイトの飲食店が休みになり月3万~4万円のバイト代がなくなった」と話すのは、人文社会科学部3年の男子学生。
「仕送りももらえていない友達もいる。とても助かる」と語り、人文社会科学部1年の女子学生は、「野菜や果物は値段が高くスーパーでも手が出ない。うれしい」と笑みを浮かべました。

工学部1年の男子学生は、「こんな状況でバイトもできず、食費を削るなど生活が大変だった」と吐露。
人文社会科学部1年の女子学生は、「求人も少なくバイトを始める機会を失い、仕送りに頼っている。親からは『切り詰めなくていいからね』と言われるが、申し訳なくて節約している」と話していました。

岩清水代表は、「友達連れの参加者が多く、学生の笑顔を見ることができてよかった」と述べ、今後は大学と共同での開催も目指したいと話しています。

紙面に掲載しきれなかった学生の声を紹介します。

  • 「学内のサイトで知った。オンライン授業になり、課題で分からない事があっても聞けずに大変」(農学部1年・男子)
  • 「学生になったが、授業が終わって友達と学食に行ったり出かけたり、思い描いていた学生生活と全然違うものになってしまった。こんなはずじゃなかったと。今でもまだまだ不安」(人文社会科学部1年・女子)
  • 「オンライン授業で相談できる人がおらず、孤独を感じることもあった。1年はあっという間で、いつまで経っても春休み気分」(農学部1年・男子)

(「しんぶん赤旗」2021年1月31日付より転載)

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