「収入減で生活ぎりぎり」 食料支援に学生の波 水戸・茨城大前

「いっぱいもらっちゃった。めっちゃうれしい」─。
コロナ禍で人通りがまばらだった、茨城大学水戸キャンパス前(水戸市)が久しぶりに学生の声でにぎわいました。

新型コロナで生活に苦しむ学生を支援しようと、「学生食料支援プロジェクト」(岩清水昌子代表)が12月18日、食材の無料提供に取り組みました。

会場となった、絵画教室を手掛ける「みかど商会」には、約200人の茨大生が来場。
県農民連や産直ネット、JAなどから寄せられた米や野菜、食パン、卵などを思いのまま袋に詰め込んでいました。

理学部2年の男子学生は、「居酒屋のバイトをしていたがシフトに入れず収入減。お金がなくて生活がぎりぎりだった。本当にありがたい」と笑顔。

教育学部1年の女子学生は、「対面授業が週1回だけ。人と話す機会がなく、ここにきて久しぶりにしゃべった」など、学生生活の不安を漏らしました。

詰めかけた茨城大生は、スタッフに「ありがとうございます」、「とても助かります」と声をかけ、会場を後にしました。

岩清水代表は、「食べる物もなくて困っていたという声があった。それだけ切実に待たれていたと思う」と話し、今後も継続していきたいとしています。

(「しんぶん赤旗」2020年12月19日付より転載)

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