いいね!共産党 反戦・非戦 思いを共有 安斎栄さん

「戦争に進まないための唯一のストッパーだと思っています」―。
水戸市で各種文化教室を手がけている「みかど商会」の安斎栄代表(61)は、共産党の役割をこう表現します。

「反戦・非戦ということを声高に言い続けてきた。ここが共産党と思いが共通するところです。戦争になる時は、平和のため、自衛のためと必ず言い訳がつく。戦争に進まないためには、理屈ぬきに戦争に反対している共産党が必要です」。

父母のことば

平和への思いは両親から受け継ぎました。アジア・太平洋戦争で父の勇さんは中国へ出征、母のたねさんは小学校の教師をしていました。

「私が大学時代に沖縄旅行に行った際、父は『沖縄は遊びに行くところじゃない』とつぶやきました。母は『子どもたちに間違った教育をした』と教師を辞めて、戦後は民生委員・児童委員として困窮者の支援を続けました。今振り返ると、戦争というのは終わった後も人の心に重くのしかかるものなのだと感じます」。

共産党とのかかわりも世代を超えて続いています。
とくに大内くみ子・党県副委員長(衆院北関東比例予定候補)へは、大内さんが水戸市議に初当選した1975年の選挙から応援してきました。
「大内さんは、『人の気持ちがわかる』政治家。長年それを持続できる能力を両親はかぎとっていたのだと思う」と話します。

安斎さん自身も、近所で大内さんの宣伝がある時には一緒にプラカードをもって立ったり、お店の目立つ位置にポスターを張ったりするなどして応援しています。

人の気持ちを

みかど商会は、写真店を営んでいた父から屋号を受け継ぎました。
現在はフルート教室や絵画教室や暗室写真塾、大学生に個展を開くための場を提供するなど、さまざまな活動を手がけています。

こうした文化活動には「生活の中の美しい色やかたちを感じとり、人の気持ちがわかる人を増やす」というテーマがあるといいます。

「例えば、車の止め方ひとつとっても、排ガスを出すマフラーを民家の方へ向けて止めるか止めないか。こういう日常の中での他者への思いに敏感な人を増やせるのが文化です。そういう人が減っていくと、『他国民の命なんて関係ない』とたちまち戦争が起きるのだと思います」。

「共産党には人の心を傷つけない世界をつくるリーダーになってほしい」と期待する安斎さん。「私は戦争に行かずに済んだけど、若い人たちはそうならないかもしれない。両親から受け継いだ平和への思いを次の世代に伝えていきたい」と決意を語ります。

(宮井貴光)

(「しんぶん赤旗」2020年12月21日付より転載)

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